Kyashでおこづかいをキャッシュレス化にした話

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子育てエンジニア Advent Calendar 2018 16日の記事です。
とうとう小学生となった我が子のおこづかいをキャッシュレス化にしてみました。

まずは現金でおこづかいスタート

4月から早速おこづかい制にし、『自分のオカネ』を持ってもらうようにしました。モノの価値について知るには自分でお金を工面したほうがわかりやすいですし、貯める・使うを覚えて計画的にお金が使えるようになる練習をさせるためです。ちなみに月500円で、月初に渡します。
4月分は「我が子についにおこづかいを渡すときがきた!」ということで、あらかじめ100円玉5枚を用意していましたが、5月、6月と見事に月初500円を用意できず、後日に渡すことになりました。
実際におこづかいを現金で用意しようとすると、結構めんどくさかったのです。

なぜ現金を用意するのがめんどくさいのか?

  • 現金をお釣りなしですぐに用意できない
    おこづかいを現金でわたすためには、当たり前ですが現金を用意しないといけません。しかし、財布を開いてすぐに***円、しかも小銭で用意できる人というのは、あまりいないのではないかと思います。
  • そんなに現金持ち歩かない
    みなさんは、どのくらい現金を持ち歩くでしょうか?私の場合、食材はスーパー、コンビニでクレジットカード払い、家賃は口座引き落とし、税金などは銀行で口座から直接払ったり、クレジットカード払い、という感じでできるだけ現金を使わないようにしています。試しに、自分の収入に対してどのくらいの支出を現金で行なっているか、ざっくり計算してみたところ8%でした。

キャッシュレス化を模索する

そこで、キャッシュレス化することはできないかと調べてみました。

  • クレジットカード
    クレジットカードをこどもに持たせられないか調べてみましたが、残念ながら18歳未満は所有することができません。家族カードも同様です。
  • VISAデビットカード
    最近増えてきたVISAデビットカード。銀行のキャッシュカードに付属してついていたりします。クレジットカードと同様に使えますが、即時に銀行口座から引き落とされ、口座に入っている以上に使うことはできません。こちらは基本的には15歳以上で作成することができます。高校生のお子さんにはもってこいですが、小・中学生では利用することができません。
  • 交通系ICカード
    SUICA、ICOCA、PASMO、PiTaPaなど、各交通系ICカードですが、こども用も用意されています。これが一番入手しやすく使いやすいと思いますが、チャージするには最寄りの駅、もしくはコンビニまで行く必要があります。
  • プリペイドカード
    コンビニなどでも購入できるプリペイドカード。コンビニなどでチャージすれば、チャージ分使用できます。交通系ICカードのように駅までは行かずにすみます。基本的にだれてでも使えますが、中には年齢制限のあるものもあるので、注意が必要です。

小学生が持つには交通系ICカードかプリペイドカードかと探していたところに行き着いたのがKyashでした。

Kyashでキャッシュレス化してみる

Kyashはウォレットアプリで、同じアプリを持っている人に対して送金したり、請求したりすることができます。これに加え、リアルカードというVISAプリペイドカードを発行することで、VISAデビットカードのようにウォレットアプリの残高までであればクレジットカード払いをすることができます。なんとKyashは年齢制限なし。親の同意があればよいようです。運良く我が子は自分のおさがりのiPhoneを持っていたので、アプリをインストールし、リアルカードを申し込んで自分のiPhoneにもアプリを入れておきました。実際にリアルカードが届いた後、我が家では以下のような運用にしてみました。

  • 毎月のおこづかいを送金
    おこづかいの金額分我が子のアカウントに送金します。自分のアカウントは別のクレジットカードを紐づけており、残高不足になった場合は紐づけたクレジットカードで不足分をチャージするようにしています。この紐づけたクレジットカードはVISAデビットカードで、即時に銀行口座からお小遣い分を引き落とします。現金を一度も引き下ろしていないのもポイントですが、引き落としなどにかかる手数料を無料に抑えているのもポイント高いです。
  • コンビニなどで買うお菓子などはクレジットカード払いさせる
    コンビニなどクレジットカードが使える場所ではクレジットカードを使うように伝えています。カード利用は履歴が残るので、いつ・どこで買ったかが把握できます。最初こどもが「クレジットカード払いで」と言うのに店員さんが対応できるか不安でしたが、難なくいけました。その後、コンビニ・大手書店・おもちゃ屋などでも同様に対応できました。
  • 現金が必要な場合は、立て替え→請求
    ゲームセンター、ガチャガチャ、祭りの屋台など、こどもは大人に比べて現金が必要な割合が高いと思います。現金が必要になった場合は、代わりに立て替えたり、いくらかまとめて渡します。その後、アプリを通して渡した金額を請求します。

親側の設定

自分のKyashはリアルカードなしで運用しています。クレジットカードを紐づけることによって、Kyashの残高がなくなったら自動的にクレジットカードが利用され不足した残高分を補充してくれます。今紐づけているクレジットカードはソニー銀行のデビットカードで、自動で銀行口座から引き落とししてくれます。この設定で『おこづかいを我が子に送金→残高不足でクレジットカード利用→銀行口座から即引き落とし』を実現しています。

使ってみた感想

上記のようなやりとりで約半年運用していますが、今のところ問題なく運用できています。親としては現金を用意する必要がなく、いつでもおこづかいをあげたりできるので楽になりました。また、Kyashのアプリから利用履歴がわかるので渡し忘れていないかとかどこでいくら使ったのかが把握できるのが良いです。また、値札に書かれた金額とアプリの残高で『買えるか買えないか』を説明しやすくなりました。我が子も『このカードがあれば場所によっては物が買える。カード落としたら大変だから大事にしよう』と思っているようで、現金渡していた時よりも財布を大事にするようになりました。
デメリットですが、クレジットカードが使えないところがまだまだあるので、そのお店でのやりとりが複雑になった『現金建て替え→請求』のと、お金の種類を教える機会が減ったかなという程度です。

まとめ

今のところ親子とも非常に楽なので、この調子で来年もおこづかいキャッシュレス運用していこうかなと思います。お年玉もこれでいいかなと。